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オリス ビッグクラウン ヘルシュタインエディション2021

自動巻きポインターデイトを備えたオリスの新キャリバー403を搭載した本作は、キャリバー400系搭載モデル唯一、そして現行コレクション唯一となるアンダー40mmのビッグクラウンだ。

クイック解説

ブティックエディションとして特別な時計を手の届く価格で世に出したいという思いを込め、オリスの創立記念日である6月1日に発表された特別なモデルであるヘルシュタインエディション。昨年はダイバーズ 65 クロノグラフをベースにしたダイバーズ 65 クロノグラフ ヘルシュタインエディション 2020が発表された(なお、本機のHans-Onの様子は記事「オリス ダイバーズ 65 クロノグラフ ヘルシュタインエディション 2020の実機レビュー」を参照)が、2年めとなる今年はビッグクラウンがベースモデルに選ばれた。

 ビッグクラウンはオリスにとって最も代表的なモデルである。グローブを着けたパイロットが飛行中でも操作しやすいように、大きなリューズを備えていたことがその名の由来だ。登場以来、ブランドの定番として愛されているコレクションで、センターの針がダイヤル外周の日付インデックスを指し示すポインターデイト機能を備えていることも特徴の一つである。

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コインエッジベゼルをもつケース、そして先端がコブラの頭部のような形状をした時針がビッグクラウン定番のディテールだが、ヘルシュタインエディション 2021では、戦前のオリジナルモデルをイメージした特別なケースデザイン、シャープなラインの入ったフラットベゼルを採用した。また、直径38mmのやや小ぶりなケース、シンプルなペンシルハンド、オリスのアーカイブを基に新たにデザインされたアラビア数字インデックスもレギュラーコレクションにはない特徴である。

 そして、何といっても注目すべきは、自社開発の自動巻きムーブメント、Cal.401にポインターデイトを加えたCal.403を初搭載したモデルという点だ。
 なお、Cal.400はセンターセコンド(デイト付き)、Cal.401はスモールセコンド仕様(デイトなし)という違いはあるが、Cal.403を含めて基本構造はいずれも同じ。120時間(5日間)パワーリザーブ、高い耐磁性能(1500ガウス)、そして10年保証(マイオリス登録が条件)を備えている。

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ケースバックには昨年のヘルシュタインエディションと同様、オリスベアのレリーフをデザインしたスクリューバックケースを備え、固有のリミテッドナンバーが刻印されている。世界限定250本(限定本数も昨年のヘルシュタインエディションと同じ)の本作の価格は47万3000円(税込)。オリスブティックまたはオリス公式eショップ限定でのみ購入することができる。

ファーストインプレッション

以前、オリスジャパンのマーケティング・マネジャーに聞いたことがあるが、この数年オリスで最も人気なのはアクイスコレクションなのだという。確かに全て30気圧(一部のモデルは50気圧)防水を備えているため安心して着けられ、機能、サイズバリエーション共に充実。最もラインナップが豊富であることからも、その人気ぶりがうかがえる。加えて、これまでに登場した400系搭載モデルは、今年1月に限定でリリースされたカール・ブラシア キャリバー401 リミテッドエディションを除くと、昨年初めて搭載されたアクイスデイト キャリバー400、4月に発売されたアクイスプロデイト キャリバー400と全てアクイスコレクションなのだ。そうした点からも、近年のオリスを代表するコレクションはアクイスであることは間違いない。

 しかし、古くからオリスを知る時計好き、少なくとも筆者にとってオリスを代表するコレクションといえば、1938年に誕生したパイロットウォッチのビッグクラウンだと思っている。オリスの歴史を振り返ってみると、アイコニックな腕時計として初めて登場するのがビッグクラウンなのだ。そんな象徴的なコレクション初のCal.400系搭載機となる本作は、筆者の待ち望んでいたモデルだった。

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その理由はもう一つある。それは、Cal.400系初のアンダー40mmモデルであることだ。これまでに登場しているモデル、すなわちアクイスデイト キャリバー400、アクイスプロデイト キャリバー400、カール・ブラシア キャリバー401 リミテッドエディションの3モデルだが、順にケースサイズは43.5mm、49.5mm、40mmである。特にレギュラーモデルである2つは、どちらもなかなか大ぶりなサイズ。優れた性能には魅力を感じていたものの、いまひとつ好きになれなかった点が、このサイズ感だった。

 前述どおり、本作は38mmサイズ。現行ビッグクラウンで唯一、さらにCal.400系で唯一のアンダー40mmモデルである。まだ画像でしか本作について確認できていないのが残念だが、1日でも早く実機に触れ、そのレビューをお届けしたい。

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